NANAを観たよ

たまに行くといつもガラガラで、経営が心配になっちゃうぐらいだった郊外のシネコンの客席がいつにない埋まりっぷりだったからおどろいた。劇場で映画を観るたびに思うけど、本編の前にほかの映画の予告編を観てるあいだってなんかこそばゆくて落ちつかない。うまく説明できないけどお葬式でつい笑っちゃいたくなる感じに近い。ていうか本編見てるあいだもその感覚がつねにうっすらあるので劇場で映画を観るのは苦手。ていうか映画観るの苦手。しっかしNANAはひどかったなあ…。人物描写がぜんぜんできてなかったよ〜とくに奈々の。おかげで章司がただの悪者に見えちゃった。描写とはちがうけどシンちゃんがかわいくなさすぎたのもきつい……。アシスタントも使わずに、それこそ一枚一枚魂入れて原稿描いてるにちがいない矢沢あいさんはこの映画を観てどんな気持ちになったんだろうと考えながら観てた。玉鉄をあんなムダ使いするはずはないからきっと続編があるんだろうなあ。


帰りの車の中で万博の話(混みぐあいハンパないらしいね〜とかそういうの)になったので、「そういえばわたしが今の家に引っ越してきたのは前住んでいた家が万博のための道路拡張で立ちのきにあったからなんだ、だから始まる前は絶対失敗するとかなんとか言われて実際開幕したてのころはお客さんの入りもよくなくて、さみしくて悲しかったんだけど、今ではこういうふうに人がたくさん来てくれてホッとした。成功してうれしい。」という話をしたらいい話だね、よかったねえと言って喜んでもらえた。