よくある話

結末はあっけない。結末てゆうかはじまってすらなかった。なんにも。ゆうこはゆうこが思っていた以上の道化ちゃんだった。顔から火がボー出てサンマやけるし田園調布に家が建つ。いっしょにドライブしたりとか漫喫いったりとか海いったりとか(そしてピンク色のかいがらを集める。浜にうちよせられた砂まみれのハングルのペットボトルを手にとって、はしゃぐ。)お肉焼いていっしょに食べたりとか、ほんのすこしでもそんな夢想にひたっちゃってた自分がはずかしい。かなしい。短すぎてホントに好きだったかどうかもわからないままおわった。