日記

前から歩いてきた、おそらくランチに向かう途中のOL3人組にちらちら怪訝な視線を向けられた。あー、これは来るなと直感して、すれ違ったあとで少しだけうしろを振り向いてみたら、案の定彼女らはこちらにむかって指をさし、ニヤニヤ笑いながら何か言い合っていた。このたぐいの経験は生まれてから今までに何百回としてるからもうなれっこだけど、あの瞬間の胸にズグッとくる感覚にはいつまでたっても慣れない。雨はやんでいたけど傘をさして、顔をかくすようにして歩いた。強くなりたいと思う。